相続でもめていて売却出来ない事例23 May. 2022
宅地建物取引士 浅川です。
相続でもめていて売却できない事例を記載したいと思います。
甲府市にあるご実家を相続する兄弟がいました。
両親が健在の頃は、長男が実家に入り、両親の面倒を見てくれるのであれば、弟はご実家の相続放棄しても良いと言っておりました。
ただ、長男が結婚をしましたら、実家とは別の場所に土地建物を購入してしまい、両親の面倒を積極的に見ることもありませんでした。
いざ、相続になると、長男は実家の権利を主張し、売却しようと考えておりましたが、弟は納得せず、実家を残したいと考えておりました。調停にまでなってしまい、最終的には、弟が兄に代償金を支払い、実家の所有権を得ることが出来ました。
結婚や子供が生まれたりしますと、相続に対して間接的な関係者が増えていきますので、トラブルになりやすいです。生活環境の変化によって、相続に対する考え方も変わっていきますので、正式に書面にしていないのであれば、都度話し合いをしておいた方が良いと思います。