相続放棄のお話①21 Aug. 2021
皆さん、こんにちは。弁護士の土橋です。
相続は近しいご家族の間だけで起こる話ではありません。今回は、疎遠になってしまったおじさんの相続について起きた事例についてご紹介します。
ご相談いただいたAさんは、ある日突然、遠く離れた○○市から手紙を受け取りました。そこには、「あなたはBさんの相続人です、Bさんが○○市に所有していた建物が崩れかかっているので危険がないように対応してください」と書いてありました。
「Bさんというのは、何十年も会っていないおじさんかも・・・おじさんは子どもがいなかったので、それで私が相続人なのかも・・・」
疎遠になっていた親戚の方が亡くなり、亡くなったことを何年も経ってから知るということも、もしかするとあるかもしれません。
しかし、Aさんは、○○市には住んでいませんし、行くのにも時間がかかる。建物があるなんて知らなかったし、そのような建物がほしいわけでもない。危険がないようにしろといっても費用がかかるし・・・
そのようなときに、Aさんはどのような対応をすることができるでしょうか。
また次回に一緒に考えてみたいと思います。